ハルノの日々の話

「お題」と詩と日々の話

回転焼の屋台があの頃はいろんなところにあったのに

回転焼

 

学生時代

わたしの楽しみは通学で使う駅を降りたらすぐにあった

回転焼の屋台

 

文化祭にやけに熱を入れる学校だったから

準備の時期はもう周囲がすっかり真っ暗になってから帰ったものだ

電車を降りて家まであと歩いて30分の帰り道

お供にしたのは幸せの回転焼

 

カスタードが大好きだったけど

たまにあんこ入りも買いたくなった

 

「あんこのを1個」

お兄さんに

紙の袋に入れてもらってハフハフしながらの帰り道

寒くって寂しい道

でも

回転焼があれば楽しい道

 

時々は家族の分も5個買って

 

 

今はもうどこにも見なくなったその屋台

 

いまも冷凍もの

を買ったり

有名店のをショッピングモールで買ったりもするけれど

 

あの帰り道の屋台の回転焼が最強なんだ

あの熱々のあんこが忘れられないんだ

 

いつかまたどこかで巡り合えたら

絶対買うと決めている

わたしの青春の味

 

 

今週のお題「あんこ」