ハルノの日々の話

「お題」と詩と日々の話

歩くことは生きること

 

歩け

歩くことは生きること

理由はなくとも外に出る

 

まだ前向きでいられるときは

目に入るのは早咲きの梅

 

まだうつむき加減な時でさえ

足元にはホトケノザ

オオイヌノフグリ

海鳥が目線をあげよと空で呼ぶ

 

ドアを開けて歩きはじめさえすれば

あとは

足の裏が

耳が

ひんやりした空気が

今日を生きる理由をくれる

 

歩くことから遠のいていく老いた親を見ていると

こんな単純なことでさえ期間限定なのだと知らされる

それならば

一分でも多く大地から力をもらっておこう

 

 

温まった体で家に戻ってくると

去年 友人が庭の花壇をつぶした時に救出した

水仙の球根が無事に花をつけたことに玄関で気づき

なぜだかこちらが

「ありがとう」と思った

 

 

今週のお題「元気を出す方法」